
細かなアップグレードを繰り返し進化してきましたが
2020年、「スリム」は遂にメジャーアップグレードを果たしました。
サイコロパネルが円形から正方形になり、より日本仕様に近づきプレイアビリティが格段に向上しました。
発売当初より、サイコロパネルの形状変更は要望も多く命題としていましたが
サイコロパネルが円形仕様の麻雀卓は、サイコロパネルが多少回転してしまっても上下動作に問題ありませんが
サイコロパネルを正方形仕様にし、きちんと動作させることは思っていた以上に精度が必要で何度も試行錯誤を重ねました。
もちろん、「スリム」の進化はこれに留まりません。
※2021年仕様より、一部、モーターを日本製に変更いたしました。
※2021年仕様より、一部、牌の書体を見直しました。



1日に数十件ほどメンテナンスで主要取引先である麻雀店などにお邪魔致しますが、
麻雀店においてのトラブル率NO.1はサイコロスイッチの効きが悪くなることです。
もちろん、業務用途であってかなりヘビーな使い方ではありますが、、、
押したフィーリングは捨てがたいですが、これは機械式スイッチの宿命です。
タッチセンサー式スイッチの方が維持費がかかりません。

上昇式のサイコロパネルのもう一つのメリットは
牌の投入時に点棒などの異物混入が構造上ほぼ起こらないことです。
また、投入し忘れた牌は、「スタートボタン」の同時押しでサイコロパネルを再上昇させることができます。
牌の投入のしやすさは、もちろん蓋開閉式のほうが断然有利です。
牌の入れ忘れも全員が認識できるのでほぼありません。
スピード重視の業務用途です。
もちろん、弊社では業務用麻雀卓から流用した比較的廉価な家庭用麻雀卓もご用意しております。

他社製中国製ベースの麻雀卓を購入されたお客様が、思っていたよりも大きかった…という理由から
「スリム」シリーズへの買い替えのお客様も実際に増えています。
スペックや画像からでは判断が難しいですが、池袋より一駅の場所にショールームをご用意しておりますので
実際にご覧になっていただければと思います。
電車でお持ち帰りになられた強者もいらっしゃるほどです。(もちろんキャリアは持参されましたが…)
「スリム」シリーズが薄型である理由の一つに
電源ユニットを麻雀卓に内蔵せず、外部AC/DC電源アダプタータイプを採用しているため
本体下の張出部が平坦でスッキリとしているという理由があります。
こたつの上に「スリム」を乗せて麻雀をされる方もいらっしゃるほどです。
大多数の全自動麻雀卓が本体下部の張出部に、基板や電源ユニットを内蔵しているので、その分厚みがあります。
また、電源コードが真下から出ているため直置きは断線してしまうためできません。
※他社製中国製ベースの麻雀卓の厚みはほとんどが 200 mm です。
張出し部も 140 mm あるので、トータルでなんと 360 mm に達します。
大柄な方には足元スペースが狭く、小柄な方にはツモなどの動作に圧迫感があります。



点棒ケースを何かしらの加工を施さないで販売している
中国製麻雀卓の点棒ケース?(紙幣やカードを入れるためのケースだと思われます)の深さは
実に深く 90 mm ほどあるので点棒を取るのが大変です。
また、仕切りもなく、点棒とのサイズが合わないため
とても点棒ケースとしては使えるものではありません。

全自動麻雀卓の新機種が登場するたびに麻雀牌は大きくなりました。
25.0 mm > 25.5 mm > 26.0 mm > 28.0 mm と、段々と大きく、文字も大きく見やすくなりました。
今でこそ牌の文字の大きさは、20年前に比べてひと回り大きくなりましたが
実は、弊社が日本で一番最初に大きな文字の牌を販売したパイオニアであり
一番最初のオリジナル商品が「パステルニューワイド牌」という商品でした。
文字が大きく見やすく、そしてガン牌になりにくい牌でした。
当時、今はなき「ニュースステーション」で取り上げられたほどです。
牌が大きいメリットは、実際に長時間プレイするとわかりますが目の疲労が段違いに少なく
また、牌を崩しにくいのでチョンボになりにくいというメリットがあります。
これからは 30 mm 以上が主流になってゆくと予想します。


DCモーターの特徴は、
●ACモーターに比べ約半分の消費電力で省エネ
●モーターが小型でも力が強い
●モーターの振動が少なく静音なので寝室などにも最適
●全体的に軽量設計
●回転数の制御が容易なのでゆっくりした回転制御も得意
などがあります。
「スリム」シリーズが軽量・コンパクトに設計できたのもDCモーターを採用しているためです。
デメリットとしては、コストがかかってしまうことです。






